20 シーン別写真のコツ
  • イルミネーション
    【暖色系 (ゴールド/オレンジ系) のイルミネーション】

     ・ホワイトバランスは、「晴れ」や「日陰」などを使うと雰囲気のある写真となる。

  ・「晴れ」を使用すると見た目の雰囲気に近くなり、より誇張したい場合は「日陰」
  を使用する。
  【寒色系 (ホワイト/ブルー系) のイルミネーション】

  ・寒色系のイルミネーションは、ホワイトバランス「白熱電球」を使うとより青味が
  増して雰囲気のある写真となる。

  【その他の撮影技法】

  ・多重露出や、クロスフィルターを使うとより雰囲気のある写真になる。

  • イルミネーションの作例
    DSCF1312
    暖色系イルミネーション(ホワイトバランス:日陰)

    DSCF4253
    寒色系イルミネーション(ホワイトバランス:白熱電球)

    DSCF4263
    多重露出

    IMG_1994
    クロスフィルター
  • 星空
    ・手ぶれ防止のため三脚、レリーズは必須、ペンライトも手元の確認に必要。
    ・露出の目安は、ISO感度3200、シャッタースピード15秒~30秒、絞りはF4.0(開放または1・2段絞る)程度。(手ブレ補正機能をオフに設定)
    ・星の軌跡を撮る場合は、インターバル撮影。
    ・マニュアルフォーカスでピントを合わせる。
    ・輪郭をはっきりとしたほうがきれいに見えので、シャープネスの設定を「ミディアムハード」や「ハード」に設定する。
    ・青味を付けたい場合は、、ホワイトバランスを「白色蛍光灯」または「色温度設定」を4,000K前後に設定する。逆に、赤味を付けたい場合は、ホワイトバランスを「晴れ(晴天)約5,200K」や「日陰(曇天)約6,000K」などに設定する。
  • 星空の作例
    DSCF1211
    35mm換算27mm ISO 3,200 30秒 F3.2
    ホワイトバランス オート
  • 花火
    ・手ぶれ防止のため三脚、レリーズは必須、ペンライトも手元の確認に必要。
    ・レンズは、標準ズームレンズで、離れた場所では望遠レンズ。
    ・撮影は、花火の風上から撮れればベスト。
    ISO感度100。(高感度に設定すると露出オーバーとなってしまう)
    ・シャッタースピードはバルブに設定。(手ブレ補正機能をオフに設定)
     中玉の単発花火は5秒程度、大玉は10秒程度、三尺玉は2030秒程度。
     (打ち上げ花火が炸裂してから、開花した花火が消えるまでシャッターを開ける)
    ・絞りは、F13を基本として、花火の明るさに応じて調整する。
    ・露出オーバーと絞りすぎによる回析現象を防ぐために、NDフィルター(ND4など)を使用してもよい。
    ・ピントはマニュアルフォーカスで、遠くの被写体に合わせておく。

・ホワイトバランスは、色鮮やかな花火は、「電球」に設定する。和火などオレンジ色が強い花火は、「晴れ(晴天)」に設定する。

  • 花火の作例
    DSCF3381のコピー
    35mm換算223mm ISO 800 F10 1秒 
    ホワイトバランス 晴れ
  • 花の撮影の基本

1 綺麗な花と綺麗な背景が大切

 ○撮りたいと思う綺麗な花を見つける

  花が綺麗に見える位置を探す

  撮る前に花びらをよく見ること 

   × 花びらの痛み、花びらの上の花粉、花びらの虫喰い痕

 ○主役の花を引き立たせる
  構図を考える → ×日の丸構図
  背景をぼかす → 被写体に近づき、望遠レンズ(マクロレンズ)を使い、絞りを開ける。
           バック紙や遠い背景をバックに使う。
  光をコントロール → 曇りの日の方が、晴れた日よりも、被写体に光が回り、影が出にくい。

   
2 感性を表現しよう 

 ○ 1枚では良い写真は撮れない。パターンを変えて何枚も撮る。

  ※ 主役の花の最も目立たせたい「しべ」や「花びら」にピントを合わせる。

         三脚での撮影時には撮る前に拡大表示して確認する。(撮った後に確認も可能)

  ※ 自己主張を入れる 

     → 露出補正、ライティング、フィルター、多重露出、前ボケなど

  • 花の作例
    DSC_8641
     35mm換算90mm ISO 400 F4.5 1/60秒 マイナス補正0.67
    ホワイトバランス オート